今朝、藍瓶の蓋を開けると紫色の還元膜が出現していました。
これは発酵しだした証で、藍の還元菌の微生物達の動きが活発になってきたということ。
瓶の中が微生物の好む温度、ph、環境になっているということ。
この還元膜が出たらホッとします!
昨日藍建2日目には発色しない状態でpHが10.6まで下がり慌てて1番灰汁を足して少しpHを上げたのですが、今日はpH10.8まで下がりました。
大体いつもと同じでpHが10.8くらいで還元膜が現れます。
いつもはこのタイミングで中石ですが、中石はせずに灰汁を徐々に足していきます。
今回の藍建は地獄建てという建て方で、すくもと灰汁のみで発酵させた後、貝灰とふすまを足すというやり方です。貝灰を入れるかどうかはその時の状態を見て決めようと思います。
地獄建ては天然の原料、すくも、灰汁、貝灰、ふすまのみ。
あとは微生物の状態を良く観察して、大切に育てながら、染めていく。
微生物の活動が止まり、色が出なくなったあとは土に還します。
環境にも人にも優しい循環型の染料です。
今は瓶の半分位の水量なので、染められる水量になるまで、灰汁を追加し上げていきます。これを嵩上げといいます。
嵩上げ作業はまた次回書いていこうと思います。