藍建て3日目 発酵

今朝、藍瓶の蓋を開けると紫色の還元膜が出現していました。
これは発酵しだした証で、藍の還元菌の微生物達の動きが活発になってきたということ。

瓶の中が微生物の好む温度、ph、環境になっているということ。

この還元膜が出たらホッとします!

昨日藍建2日目には発色しない状態でpHが10.6まで下がり慌てて1番灰汁を足して少しpHを上げたのですが、今日はpH10.8まで下がりました。

大体いつもと同じでpHが10.8くらいで還元膜が現れます。

いつもはこのタイミングで中石ですが、中石はせずに灰汁を徐々に足していきます。  

今回の藍建は地獄建てという建て方で、すくもと灰汁のみで発酵させた後、貝灰とふすまを足すというやり方です。貝灰を入れるかどうかはその時の状態を見て決めようと思います。

地獄建ては天然の原料、すくも、灰汁、貝灰、ふすまのみ。

あとは微生物の状態を良く観察して、大切に育てながら、染めていく。

微生物の活動が止まり、色が出なくなったあとは土に還します。

環境にも人にも優しい循環型の染料です。

今は瓶の半分位の水量なので、染められる水量になるまで、灰汁を追加し上げていきます。これを嵩上げといいます。

嵩上げ作業はまた次回書いていこうと思います。