藍の仕込みから13日目です。
嵩上げをして、ふすまを投入して、濃く染まるようになってきました。
これで藍建完了です。
明日から染め始めます。
これから藍が元気な2ヶ月間は、藍染め体験が出来ますので、ご興味のある方はお電話かメールか、instagramのDMへご連絡ください。
詳細を改めてお知らせいたします。
今回、初めて『地獄建て』と呼ばれる方法で染液を仕込みました。
『地獄建て』とは、すくもと灰汁だけで仕込み、藍の還元菌である微生物が住む環境を整えて、微生物の力で発酵させるというもの。
化学薬品や石灰を使わずに、藍を建てます。天然のものしか使わない、循環型の染料です。
東京、原宿でアパレルパタンナーとして勤務していた頃、服作りの裏側を見てきて疑問に思っていた事。
大量生産、大量消費という行為の影に溢れる在庫、流行りのものは大切にされずにすぐゴミとなる。生地を作るにも染料にも化学薬品を使い、環境に負荷を与えているという事実。
何かできる事はないか?そんなことを考えていたころ、日本に昔から伝わる藍染と出会いました。
藍染といっても化学薬品を使用している物も巷には溢れていますが、地獄建ては天然のものしか使わず、使命を終えた染料は土に還ります。
ずっと目指してきたことのひとつが、形になってきました。
『作る時に気持ちが良い』それは使い手にとっても居心地の良いものになるのではないかと思います。
作り手である私達は、なるべく環境へ配慮したものづくりをする責任があると思っています。
まだまだ目指すところ、道半ばですが、これからもっと追求していきたいと思っています。