今日は藍で染めた後の工程を紹介してみようと思います。
染めまでの行程とは違い地味な作業ですが、この作業はとても大事。
染めたばかりの生地には余分な染料や、灰汁がこれでもかとくっついています。
これらを取り除かないと澄んだ美しい藍色にはなりませんし、激しい色落ちや色移りの原因となります。
また、元々藍は天然染料なので化学染料のように高い堅牢度があるわけではないので、藍の持つ堅牢度のポテンシャルを高める為にも必要だと考えています。
行程はこんな感じ
染めた後、一晩水につけ翌日水洗いをして天日干しします。
その後も同じように水洗いをして天日干しを4回繰り返しします。
そして最後にお湯に一晩漬けて灰汁抜きをして天日干しをします。
この作業を終えた生地はここでやっと製品として使える生地になるのです。
今回は鯉のぼりなのでこの回数。
物によっては回数を変えます。
天日干しは天気の良い時にしか出来ません
私の住む豊橋は太平洋側なので比較的温暖で気候も安定している為
豊橋に住んでいて良かったなぁと思いながら、今日も水洗い天日干し作業をこなしています。
鍋の中身。最後の灰汁抜き後に出た灰汁
ごぼうを水につけた時に出るあくみたい!